自律神経が乱れがちな夏は、肌にも大敵! ツボ押し&アロマの力で細胞活性化してイキイキ肌へ
【夏は自律神経のバランスが崩れやすく、肌不調を招きやすい時期】
夏の肌不調は、大敵である紫外線や気温の上昇、乾燥などの環境変化による「外因」、体の不調や体質など体内の「内因」が原因でおこります。東洋医学は人も自然界の一部とみる「五行説(ごぎょうせつ)」を根底に治療していく療法です。
「五行説」では気温上昇の夏は「火」に属します。万物の活動エネルギーが「火」のように燃え続け、日頃の新陳代謝が最も激しい季節です。夏に自律神経のバランスが崩れるのは水分代謝、新陳代謝を含む全ての代謝がバランスよく行われなくなるためです。
また室内・室外の気温の温度差も大きな要因にあげられるでしょう。冷房を効かせた室内では、本来は生命エネルギーである「気」は体全体に巡らなければならないのに、上半身ばかりを巡り下半身まで行きわたらない「上実下虚(じょうじつかきょ)という状態になりやすく、血液循環を悪くします。夏冷えや自分では気づかない"隠れ冷え"もひきおこしている可能性もあるので、気をつけることが大事です。
「五行説」では気温上昇の夏は「火」に属します。万物の活動エネルギーが「火」のように燃え続け、日頃の新陳代謝が最も激しい季節です。夏に自律神経のバランスが崩れるのは水分代謝、新陳代謝を含む全ての代謝がバランスよく行われなくなるためです。
また室内・室外の気温の温度差も大きな要因にあげられるでしょう。冷房を効かせた室内では、本来は生命エネルギーである「気」は体全体に巡らなければならないのに、上半身ばかりを巡り下半身まで行きわたらない「上実下虚(じょうじつかきょ)という状態になりやすく、血液循環を悪くします。夏冷えや自分では気づかない"隠れ冷え"もひきおこしている可能性もあるので、気をつけることが大事です。
【ツボ押しで気の流れを整え細胞活性化をサポート】
ツボの数は人体に300以上も散りばめられ、規則正しく決まった14の方向の線上に繋がって存在しています。その線は「経絡(けいらく)」と言われている"気の通り道"です。

ツボは五臓の肝・心・脾・肺・腎・と五腑の胆・小腸・胃・大腸・膀胱+ふたつの経絡に分類されています。気の流れが滞った場所はツボと一致します。調子の悪い五臓五腑に関わるツボを刺激することにより、気の流れを隅々まで行きわたらせることができます。「気」とは生命エネルギーですから、ツボ押しでエネルギーを注ぎ、滞りをなくすことは、体の調子を整え、内側からの活性化を導き、肌にも素晴らしい効果を生むのです。14の経絡は全てが顔と首・胸(デコルテ)に繋がっているので、体のツボを刺激すれば、顔にも良い影響を与えます。
皮膚構造の真皮層はもっとも肌の「美」に関係したハリや弾力を保つ膠原線維や弾力線維などが作られている所です。表皮から3〜4ミリ程の位置にあり、簡単なツボ押しは自身の体型を考慮しても真皮層を刺激することにもなり、おおいに細胞の活性化になるのです。
【自律神経のバランスと交感神経、副交感神経の働き方】
東洋医学では「気、血、水(き、けつ、すい)」のバランスを非常に大切に考え、中でも「気」を特別に重要と考えます。「気」とは生きていくための生命エネルギーです。
現代医学に例えるならば、皮膚、内臓、血管などを調整して体内環境をコントロールしている「自律神経」といえるでしょう。最近では感情と密接な関係があることも解ってきました
現代医学に例えるならば、皮膚、内臓、血管などを調整して体内環境をコントロールしている「自律神経」といえるでしょう。最近では感情と密接な関係があることも解ってきました
自律神経は交感神経と副交感神経からなり、二つの神経のバランスを保つことが健康な体になると言われています。働きはそれぞれ拮抗しているのが特徴です。どちらかが優位にたつと、バランスを崩し、体に痛みを感じたり、ストレスを感じたり、元気がなくなったりと、健康が損なわれてしまいます。
日常ではリラックスしている状態は副交感神経が優位な時と言われ、幸せホルモンと言われているセロトニンが多く分泌されていることがわかっています。過剰に優位だと無気力になってしまいます。
逆に交感神経が優位なときは、やる気があり元気な時。しかし過剰に優位だとハイテンションな人になってしまいます。
日常ではリラックスしている状態は副交感神経が優位な時と言われ、幸せホルモンと言われているセロトニンが多く分泌されていることがわかっています。過剰に優位だと無気力になってしまいます。
逆に交感神経が優位なときは、やる気があり元気な時。しかし過剰に優位だとハイテンションな人になってしまいます。
【自律神経のタイプ別に 自分にあったケアを】
■交感神経が優位な実証(じっしょう)タイプチェックシート
以下の項目で7つ以上あてはまる

[効果的なツボ] 百会(ひゃくえ)
イライラが緩やかに収まってきます。気が張りすぎて、心も体も常に緊張状態の時に役立つツボです。頭頂から爪先まで全身に気を巡らせる、血行促進効果で心身の緊張から解放されるでしょう。また、夏の乾燥肌にも効果を発揮します。
[ツボの場所と押し方]

百会は頭のてっぺんにあり、多くの「気(き)」が出会う重要な場所です。頭を抱えながら、両方の中指を百会で重ねゆっくり息を吸ったら足元まで「気」が巡るようにじんわり押しながら5秒間、息を吐いていきましょう。7回以上繰り返してください。
[おすすめアロマ] クラリセージ
鎮静効果を発揮しますので、イライラを鎮め、自律神経のバランスを回復させる代表的な精油です。香りをお部屋に漂わせるほか、足浴もおすすめ。足首より少し上くらいまでつかる容器に38度くらいの温度で15分くらいつけてみましょう。4〜5滴が理想です。
疲れをあまり感じないタイプなので、空元気になりがちです。無理をせず、行動も少し控え目に。毎日のシャワーから湯船にしっかり浸かり気持ちを沈めることもお勧めします。
■副交感神経が優位な虚証(きょしょう)タイプチェックシート
以下の項目で7つ以上あてはまる

[効果的なツボ] 中脘(ちゅうかん)
東洋医学では「精気」を養う機能と「筋と肉」を養う機能が低下しているために、自律神経のバランスが崩れていると考えます。中脘は全身の気の滞りをなくし流れをスムーズにして、「元気*」を促すツボです。また更年期以降に起こりがちな"顔痩せ"の回復も期待できます。
(*東洋医学の元気(げんき)とは、食べることによって、みずから作りだす「気」のこと)
(*東洋医学の元気(げんき)とは、食べることによって、みずから作りだす「気」のこと)
[ツボの場所と押し方]

中脘はみぞおちとお臍を結ぶ線上の真ん中にあります。(お臍から指4本分上)中指を重ねツボにあて、人差し指と薬指を補足的に添えた3本指で安定させ、じんわり押していくことがポイントです。食後すぐは避けましょう。息を吐きながら約5秒間押したらゆっくり離していくのを7回以上繰り返してください。
[おすすめアロマ] ベルガモット
もう一踏ん張りしたい時、内側から元気にさせてくれる爽やかな柑橘系の香りです。マグカップやガラスボールに熱湯を注ぎそこに数滴たらし、香りの湯気を鼻と口から吸入してみてください。一日に、3回くらい行うようにしましょう。
夜は少しでも早く眠る事を心がけ、朝は目覚めにシャワーを浴びるなどしてシャキッとするのもお勧めします。歩き方を早歩きにしたり、日頃の行動に少し変化をつけると良いでしょう。
【ツボ押し&アロマで内側からの細胞活性化を促して美しい肌へ】
どちらの症状にも当てはまらない(または当てはまる)人は常日頃から二つのツボをセットで押して健康を維持していくのもお勧めです。
また、自律神経を整えるためには、生活習慣をみなおすことが大事です。
夜のスマホはさけて質の良い睡眠を心がけ、また滋養となる食べ物をしっかりとり、適度な水分補給も心がけましょう。誰でもできる簡単なツボ押しやアロマは、緊張とリラックスを調整して内側からの活性化を促し、美しい肌へと導いていくことでしょう。
また、自律神経を整えるためには、生活習慣をみなおすことが大事です。
夜のスマホはさけて質の良い睡眠を心がけ、また滋養となる食べ物をしっかりとり、適度な水分補給も心がけましょう。誰でもできる簡単なツボ押しやアロマは、緊張とリラックスを調整して内側からの活性化を促し、美しい肌へと導いていくことでしょう。
教えてくれたのは
深町公美子先生(文・監修)
深町公美子先生(文・監修)
鍼灸師、エステティシャン、東洋アロマセラピスト、五行薬膳コーディネーター。
A-ha治療室主宰。著書に「押せば変わる美人のツボ」(集英社)「体と心にきく毎日のツボ」(集英社)「冷え冷えガールのぽかぽかレシピ」(主婦の友社)等。A-haフィットネス講座やA-ha経絡美容鍼イベントを開催している。斬新なアイデアでツボパンティー「帰来」も発案した(Peach John) http://www.ahacu.com
